スンガイコロクへ
昔、エアアジアのセールでクアラルンプールからコタバル(マレーシア国境に近い街)まで往復80円と言う電車の初乗り運賃より安い、ふざけた運賃で売ってたので羽田-クアラルンプール-コタバルのチケットを買った。
80円の内訳は片道40円と考えましたが、往路80円、復路がタダでした。空港使用料の方が高いです。
行先はコタバルから車で1時間の街、マレーシアータイ国境の街タイのスンガイコロク。スンガイコロクは当時ラオスからの出稼ぎが多い街だった。今はいません。
コタバルからタクシーでマレーシア側の国境の街ランタウパンジャンに行き、そこから歩いて国境を超えます。歩いて国境を超えたのは初めてで、なんかバックパッカーっぽくてカッコいいです。
スンガイコロクで数日遊び、帰国前日に頭の中で帰国スケジュールを立てました。
タイのイミグレで出国…..
そこで重大な事に気が付く。
マレーシアのイミグレは絶対に通らないと行けない作りなんだけど、タイのイミグレは道沿いであって行かなくてもタイに入れちゃうつくり。
イミグレに行かなかったのは、たぶん飛行機の場合は出国でイミグレに行ったら飛行機に乗るでしょう。もうそれで終わりだと勘違いしたんだと思う。
タイ入国の時、そのイミグレをチラっと見た時、看板に「Departure」って書いてあったから出国の時に通るんだと思っていた。
日本大使館に連絡するが…
どうすればいいかわからなくて、ネットでググってみた。全然ヒットしない…こんな事をするのはオレだけ?
在バンコク日本大使館に聞くしかない。ネットで電話番号を調べて電話した。すると「本日は日曜日で業務してません。殺人などの問題の場合は、こちらに電話してください」(正確ではないけど、多分こんな内容)とテープで流れていた。
どうしょう?オレにとっては殺人に匹敵するくらいの大問題なんだけど….そこに電話するか?
イミグレに行く
タイのイミグレだから、なにも言わずに入国のハンコを押してくれるかも知れない。結構いいかげんかも。イミグレに行ってみよう。イミグレは歩いて10分くらいのところにある。
イミグレ行ったら「Departure」の看板の裏に「Arrival」って書いてあった。これを見てたら、ちゃんと入国したかも知れない….
イミグレに行ってイミグレカードを書いて、窓口にパスポートとイミグレカードをシレっと出す。ハンコ押して~“マレーシア出国して、ここまで3日かかりました”なんて冗談通じないだろな~。
イミグレの職員がハンコを握った。やったー!ハンコ押してくれる!
しかし、イミグレの職員は「ん?」とした顔してハンコを置いてなにか言ってきた。バレた! なんて英語で言っていいかわかないので「ごめんなさい、忘れてました」と言う。
窓口がクローズされて、イミグレの職員がイミグレ内の後ろの方にいる偉そうな人になにか言っていた。
その偉そうな人が来て、何か言っているのでなんて英語で言っていいかわかんないので「ごめんなさい、忘れてました」を呪文のように繰り返した。
偉そうな人がパスポートにタイ入国が多いけど、タイに恋人がいるのか?仕事か?聞いてきたが、観光と答えた。
偉そうな人は席に戻って、電話とかしてた。たぶん、身元確認をしていたんじゃないかと思う。そこからツライ時間が流れた。
30分くらいして、その偉そうな人が「もう忘れるなよ!」みたいな事を言ってハンコを押してくれた。お礼を言って帰る。良かった。
結果的に日本大使館が休みで良かったと思う。日本大使館に連絡したら、日本とタイの国家間の話になって、翌日帰れなかったかも知れない。罰金もあったかも知れない。
帰国前日に気づいたのも良かった。当日だったら、飛行機が間に合わず帰れなかったかも知れない。
帰国当日にちょっとした事件
7時にアラームをセットしたが、5時に目が覚める。合体して二度寝。7時に起きて合体。具合が良かった。
ホテルをチェックアウトして、タイ出国しマレーシアのイミグレに。イミグレの窓口に並んでいる時、窓口の上の時計を見て、”ヤバ~い”と叫んでしまった。
前に並んでいたムスリムのおねーちゃんがちょっと驚いてこっちを見たので、謝った。
タイとマレーシアの時差は1時間。タイの8時はマレーシアの9時。タイから1分歩いてマレーシアに入ったら1時間経過したのでびっくりした。時差を忘れてた。
それでも余裕あったので、乗り遅れる事なく帰国できた。
大変だったけど、今思うと面白かった。
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